長野県安曇野市の松でつくられた積み木

5000個の積み木を持って幼稚園やマルシェに出ています。なんでそんな活動をしているか。そんな活動をしたいのかをブログに書いてみようと思います。
さかのぼること2018年
私は一応建築士でして、建築士会というものに所属しています。その中で年に一度関東の建築士が集まって活動を報告する関東ブロック大会ってのがあります。
2018年6月の栃木大会に参加した私はその年の長野県の発表に感動しちゃいます。
それが「安曇野積み木キャラバン ツミキノチカラ」でした。
意外と行動的なので私はすぐに取材を申し込み、11月の17日18日で長野県安曇野市に行きました。

↑長野県建築士会安曇野支部の皆様。
建築士会の中村さん(写真右下)の案内のもと、安曇野支部の皆さんのお話や積み木を製作している林友ハウス工業さんへお話を聞けました。
めっちゃ楽しかった。また安曇野で飲みたい。
2018年に取材して茨城でもやりたくて色々な人にお話ししましたが実現でできず。。。それが2022年に慈雨の大元の会社である常陽不動産様の協力で5000個手に入れることができました。4年越しです!!
里山の大切さ
この積木は「松枯れ」という問題を抱えている長野県安曇野市の枯れてしまった松材でつくられています。
幼稚園の子供達には、
枯れてしまった木でも積み木になって使える。使い道のないものでも使い道はあるんだよ。なんでも再生できるんだよー。
とSDGS的な説明をしつつ、積み木での自己表現や集中力を高めること。ただの積み木でもこんなに楽しいからYouTubeばっかりみないでこんな遊びもしようねー。
なんて説明をしていますが(これも大事)、本当に伝えたいのは里山の大切さです。
「松枯れ」は安曇野市だけではなく、全国で問題となっています。今は「ナラ枯れ」という問題もあります。
ではなぜ「松枯れ」起きるのでしょうか?2種類の虫が原因です。
マツノザイセンチュウとマツノマダラカミキリがタッグを組み松を枯らしてしまいます。
マツノザイセンチュウは外来種。つまり人間が連れてきてしまったことが原因です。
しかし本当の問題は、人間が山に入らなくなってしまい、山が荒れてしまったことに問題があります。
里山とはなんぞや?ご存じですか?
里山(さとやま)とは、集落、人里に隣接した結果、人間の影響を受けた生態系が存在する山をいう。深山(みやま)の対義語。(ウィキペディアより)
昔は人と山が林業や農業を通したり、林業・農業に限らず薪を取りに行ったりしてバランスよく関わり、植物や虫、動物との生態系を保っていたんですね。それがなくなってしまい山が荒廃し暗い山になってしまった。イノシシや猿が好き勝手して鳥はいなくなり、虫を食べる鳥がいなくなりマツノザイセンチュウがはびこった。マツノザイセンチュウが松に巣食ってしまっても、林業が十分に機能していたころはしっかり伐採されて繁殖も問題になるほどではなかったようです。
(間違ってたらごめんなさい。)
つまり、
・プラスチック製品なんて使わずに木工製品を使おうよ。国産の木材ね。そうすれば林業が豊かになって山に人が入る。
・山の物食べようよ。山菜とかキノコとか。そうすれば山に採りにいくから。
・山遊び・キャンプしようよ。そうすれば山が再生されるから。
↑これ、子供たちの未来にもとっても良いと思うんですよね。
そんなことを思って積み木してます。
大人も楽しい積木。うちにも来て―っていうところありましたらDMください。
明日は高萩で積み木します。
